トゥーランドット(マンガ名作オペラ)
今度はオペラシリーズ。文化にはまるで理解のない残念な人なので、当然オペラのことはまるでわからない素人。シリーズ中、どの一冊から入るか悩みどころだったが、美しい女性が表紙を飾るこの一冊をチョイス。
トゥーランドット 蝶々夫人 ラ・ボエーム (中公文庫―マンガ名作オペラ)
- 作者: 里中満智子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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読了後の感想は「これは良い」と言ったところか。
漫画としては平凡なのだが、それゆえに話の筋がわかりやすく、素人がオペラに触れるきっかけとしては理想的であるとも言える。ところどころに漫画的なお約束の展開を外していたり、妙なセリフの言い回しがあるのは、原作に忠実に作っているということらしい。そう、このシリーズは「面白い漫画」ではなく「オペラを面白くする漫画」なので漫画そのものの面白さを期待してはいけない。この本を読んだら、動画サイトにアップロードされた極一部の歌だけでも良いので視聴してみることをお勧めする。わけのわからない外国語の退屈な歌だという先入観が多少は崩れていると思う。文化不毛の人生を進んできた野蛮人が「もうちょっと若いうちにこういうものに触れておけばよかったな」と思い直す程度には影響力はあった。
それにしても表紙のトゥーランドットの美しさといったら… 。これは永久保存ものですよ。相当力入ってます。表紙だけでなく中身のほうもかなり書き込まれていますね。ギリシャ神話シリーズよりも映像(女性と背景)の美しさに重点を置いているようです。読者がイメージを膨らませやすいように配慮してあるんでしょうね。
これは、シリーズ通して「買い」ですね。