19点からの日本史

農民と非人

与えられた土地を耕して手入れをして収穫するのが農民で、それ以外を非人と分けたのが身分制度の始まりでした。つまり、非人はもともと差別の対象ではなかったのです。なぜそう言えるか?農業は特別な才能を持たなくても根気さえ続けば、天災にでも見舞われな…

日本の身分制度

東アジアの身分制度は管仲によって士農工商に分けられ、その後、春秋戦国時代の500年ほどの期間をかけて試行錯誤しながら発展していき、秦によって律令制度が確立し、漢によってその習慣が民間にまで浸透したのでした。その律令制度は遣唐使によって日本に持…

身分制度の歴史

法律で身分を定めた元祖といえば斉の桓公を支えた宰相管仲(紀元前七世紀ごろ)でしょう。諸葛亮孔明が目標として尊敬したあの管仲です。 管仲はこれからの時代は農業に力を入れないと生き残れないと考えて重農政策を取りました。戦争で勝つには兵力がものを言…

日本の原点の原点は里山にない

「日本の原点は里山にある」と言う話を以前にしましたが、考古学的に見ると必ずしもそうとは言えないようです。なぜなら、稲作で生活をしていたとみられる民族の跡地は、主に海沿いの低湿地から多く出土しているのです。もちろん、内陸部からも出土しており…

平安末期の農業革命

事の発端 日本史嫌いを克服するために鎌倉期の本を2冊読みました。どちらも小学生から中学生向けの簡単な本です。その中に引っかかることが書いてありました。平安末期から鎌倉時代にかけて、人々の宗教観に変化が起こり、これまでタブーとされてきた下肥(人…

日本の原点

日本の原点といっても始まりはどこだよというツッコミはありますけれども、一応ここでは水田稲作が始まった弥生時代を日本の原点としたいと思います。水田稲作を考えるとき、日本の原点は里山にあります。「日本の原点は里山にある」なんて言うと懐古厨うぜ…

大和王朝と関東縄文人

渡来人が奈良に王朝作るまで 紀元前5世紀ごろから徐々に九州地方に上陸し始めた弥生人は土着の縄文人を吸収しながら東へと勢力を伸ばしました。2世紀頃には、その勢力は関東まで及んだようです。勢力拡大にあたって土着の豪族との小競り合いはあったでしょう…