2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

奈良盆地が日本の首都…だと…?

奈良盆地といえば21世紀になっても割と田舎…というと失礼か…交通の便がイマイチで発展性にかける土地柄ですよね。ここが日本の首都だったとは直感的には理解できないなぁ…なんで当時の人はここを首都にしたのだろう。などと疑問に感じていましたが、交通の便…

儒教の世襲

儒教では、人生でもっとも大切なイベントをお葬式としています。最期の集大成ってやつですね。だから、どれだけ立派なお葬式を挙げてもらうかでその人の生前の評価が決まります。まぁそういうことですから、残された遺族にとっても、どれだけ盛大な式を挙げ…

鎌倉の地理

なんで源頼朝は鎌倉を武士政権の中心地に据えたのだろう? 。日本史に対して苦手意識だけが先行していた頃からの疑問だったの。西からの侵攻に備えて箱根の山に部隊をいち早く展開できて、なおかつ関東一円に睨みが効く位置だったのかな?と想像していたが、何…

農民と非人

与えられた土地を耕して手入れをして収穫するのが農民で、それ以外を非人と分けたのが身分制度の始まりでした。つまり、非人はもともと差別の対象ではなかったのです。なぜそう言えるか?農業は特別な才能を持たなくても根気さえ続けば、天災にでも見舞われな…

日本の身分制度

東アジアの身分制度は管仲によって士農工商に分けられ、その後、春秋戦国時代の500年ほどの期間をかけて試行錯誤しながら発展していき、秦によって律令制度が確立し、漢によってその習慣が民間にまで浸透したのでした。その律令制度は遣唐使によって日本に持…

身分制度の歴史

法律で身分を定めた元祖といえば斉の桓公を支えた宰相管仲(紀元前七世紀ごろ)でしょう。諸葛亮孔明が目標として尊敬したあの管仲です。 管仲はこれからの時代は農業に力を入れないと生き残れないと考えて重農政策を取りました。戦争で勝つには兵力がものを言…

老子三十二章を読み直す

改めて読み直しましたが大外れはしていない模様。リーダーはみんなを信じてへりくだれば何もかもがうまくいきますよ、と言う話だと再認識しました。樸雖小、天下不敢臣。 偉大なリーダーであれば、自らの意思で大(立派)から小(下っ端)に変化しても、誰もパシ…

諸葛亮孔明の嫁は不細工だった!?

三国志で有名な天才軍師、諸葛亮孔明の嫁は不細工だったという逸話は三国志を読んだ方ならご存知かと思います。http://www.epochtimes.jp/jp/2009/11/html/d52858.html当時の中国は女性の身分が低いので、あまりエピソードは残りません。にもかかわらず公式…

老子三十八章を読み直した

最近になってだいぶ三十八章がわかるようになってきました。上徳不徳。是以有徳。下徳不失徳。是以無徳。 ここは「徳」を「得」とすることでわかりやすくなります。つまり、自分が得をするようなチャンスに利益を放棄するのが良い徳で、それをなんとかモノに…

日本の原点の原点は里山にない

「日本の原点は里山にある」と言う話を以前にしましたが、考古学的に見ると必ずしもそうとは言えないようです。なぜなら、稲作で生活をしていたとみられる民族の跡地は、主に海沿いの低湿地から多く出土しているのです。もちろん、内陸部からも出土しており…

なぜアンパンマンの友達は愛と勇気だけなのか?

アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」には「愛と勇気だけが友達さ」のような歌詞があります。 この歌詞に対しては各種方面からあらゆるツッコミが入っています。この理由の解明に挑戦した人もたくさんいるでしょう。あるいは作者自身が主質問に対し…

なぜ悪の組織は失敗した幹部を処刑するのか

何年か前の話です。子供の付き合いでプリキュアを見ていました。その話では悪の組織のリーダーがプリキュア討伐に失敗した幹部を処刑していました。この「失敗した幹部を処分する」という演出は子供の頃からあったように思います。子供に悪の恐ろしさを教え…

平安末期の農業革命

事の発端 日本史嫌いを克服するために鎌倉期の本を2冊読みました。どちらも小学生から中学生向けの簡単な本です。その中に引っかかることが書いてありました。平安末期から鎌倉時代にかけて、人々の宗教観に変化が起こり、これまでタブーとされてきた下肥(人…

日本の原点

日本の原点といっても始まりはどこだよというツッコミはありますけれども、一応ここでは水田稲作が始まった弥生時代を日本の原点としたいと思います。水田稲作を考えるとき、日本の原点は里山にあります。「日本の原点は里山にある」なんて言うと懐古厨うぜ…

大和王朝と関東縄文人

渡来人が奈良に王朝作るまで 紀元前5世紀ごろから徐々に九州地方に上陸し始めた弥生人は土着の縄文人を吸収しながら東へと勢力を伸ばしました。2世紀頃には、その勢力は関東まで及んだようです。勢力拡大にあたって土着の豪族との小競り合いはあったでしょう…

始皇帝の操縦テクニック

戦国時代末期に韓非子という天才学者が現れました。始皇帝に密告制度を吹き込んだのも実は彼です。彼は儒家の中では比較的異端に分類される荀子に学びました。儒家の中で孟子は性善説を説いたのに対し、荀子は性悪説をときました。儒家としては、人の良い面…

白川静でDQNを理解する

人間が一皮剥けばチンパンジーである事は、注意深い人なら誰でも知っていると思います。人類は長い時間をかけて着実に進歩してきました。その中でも知性と理性で築き上げた文明は、人類に大きな発展をもたらしました。しかし、その高度な文明も人類の長い歴…